農業女子ブロガーゆかたん(@AgriBloger)です。
今日はおすすめ農業書籍の紹介なんですが、知識系でもオピニオン系でもない一味ちがった1冊を紹介します。
世間的から見れば、あたらしい観点で第一次産業を支える会社の本なんです。
農業にもこういう切り込み方があるのか~!と思わずうなってしまった一冊ですよ!
今日のコンテンツ
農業をデザインで変える 北海道・十勝発ファームステッドの挑戦
ウワサの本はこれじゃ!!!▼
ファームステッド社というのは、
デザインで第一次産業をサポートする企業です!
デザインで第一次産業をサポートするってどういうこと?と思うかもしれませんが、事業内容としてはこんな感じ⇩
- 農家のロゴやシンボルマークの作成
- 地方産品のパッケージの作成
- 地域活性化のためのブランド作り
そんな彼らの活動記録がまとめられている本が「農業をデザインで変える」なんです。
デザインがどうサポートするのか

農場の商品のパッケージデザインを統一する、またはブランディングするというのは想像がつきますよね。
写真はファームステッド社のHPから引用させていただきましたが、このように自社製品の統一化はそれだけで商品の価値が高まります。
安っぽいデザインよりも高級感があふれますし、なにより美味しそうですよね。
デザインの統一化をはかることによって、売上アップや知名度アップなどの効果が期待できます。
シンボルマークをつくるってどういうこと?
では、農家のシンボルマークをつくることはどのような意義があるのでしょう・・・
そもそもそれって意味あると思いますか?笑
ロゴをつくり、農場の前に看板をたてた農家がいます。
農家からの声で印象的だったのは、「売上があがったよー!」という報告よりも「仕事に対するモチベーションが上がった!」という声の方が多かったということです。
農家がロゴをつくることはムダか

ロゴや看板を作成することはただの支出になります。
つくっただけでは直接お金になることはありません。
デザインするだけムダだと普通の人間なら考えますよね。
でも、デザインをすることはムダではなかったんです。
有能な若手農家でも、将来の農業に対する不安、仕事へのモチベーションをどう維持すればいいのか悩んでいる人間は多いそうです。
そんな彼らは自分の仕事に誇りをもち、前へ進む原動力を得るためにデザインを利用しました。
自分の農場のシンボルマークをつくることによって、仕事への誇りが生まれる。
一緒にはたらくメンバーの士気が上がる。
お金では決して生みだせないものをデザインは生み出したんです。
結果的に農家の収益にもつながる

農場のロゴを作成して、農場のダンボールを作成した農家がいます。
上の写真は北海道美瑛町の本山農場さんです。
すごくいいデザインですよね。シンプルなんだけどカッコイイです。
不思議なもので、なぜかこの洗礼されたダンボールには農家の想いが込められているように感じました。
自分たちが一生懸命つくった作物なのだと消費者にもちゃんと伝わってきます。
消費者側からしたら、「デザインにもこだわる農家なんだしきっと野菜も美味しいよね」っていう先入観を与えられると思うんですよ。
この農家は結果的にリピーターや口コミで広まり、売り上げがあがったという結果になったんだそうです。
デザインはムダじゃない。ここまできたらおわかりいただけたと思います。
デザインが新たな付加価値を生み出したということに!
デザインが第一次産業を変えるかもしれない
デザインは一見ムダなようで何もムダではありませんでした。
もちろん人それぞれ価値観は違うと思うけど、わたしは十分に意味のある活動だと思います。
デザインは第一次産業のスパイスになってくれるものだったんですね・・・
もっとデザインやブランディングにこだわる農家が現れてくれないかなーとひそかに期待したいしています。
それにファームステッド社のように新しい切り込み方で農業を支えるひとはもっと現れてほしいし、自分も負けてられないな!と思わずにはいられませんでした。
ぜひ読んでみてください!きっとデザインにほれぼれするはずです。
したっけね!