ども!ゆかたん(@AgriBloger)です!
よく勉強するために農業系の本を探すことがあるんですけど、まあお堅い本が多くないですか?
読みにくかったり、むずかしかったり・・・
おもしろそうな本を見つけるのが難儀だったり、ねえ・・・?
でも本だから知れる農業の世界もあるじゃないですか。
そこで、読みやすいかつ知識もつけれる勉強本や、ついつい読み進めたくなるような本を”1から農学を勉強した”学長がアツ〜〜〜く紹介したいと思いますッ!!!
読みやすさのレベルとしては初心者から中級者までを対象とした幅広い本たちです。
自分が読めると思った本からぜひ手にとってみてください。
目次も紹介しているので参考にしてくださいね。
本は随時更新中!
ちなみに超初心者で基礎的な農業本を読みたい方はコチラの記事をどうぞ

今日のコンテンツ
絶対にギブアップしたくない人のための成功する農業 / 岩佐大輝
新規就農しなくても読むに値する本。
「日本一“使える”新規就農本」と帯には書いてありましたがホントにその通りですね。
ゼロからはじめたイチゴ農園を数年で軌道に乗せた著者が書いたメソッド本です。
新規就農するにあたって何から手をつけていいかわからず迷子だった著者だからこそわかる、農業をはじめる手順とよくある疑問・不安に答えています。
目次
第1部 農業についてのよくある疑問と不安
- 農業って儲かるの?
- 作物を作ったのに、売れなかったらどうするの?
- 農協ってよく批判されているけど、使わないほうがいいの?
- 補助金って、頼るとよくないんでしょ?
- 有機農業のほうがいいの? ・・・など
第2部 農業をはじめるための6つのステップ
- ステップ1 農業をやる目的を言葉にする
- ステップ2 自分が望む生活スタイル ・・・など
第3部 モデルケースを見てみよう
まとめ 10年間の経営計画表の書き方
「成功する農業」より
個人的にはめずらしくヒットしたいい本でした。
メソッド本なので誰が読んでもわかるように噛み砕いて説明してあります。
著者は新規就農支援事業も行っている方です。
農業をやるにあたってよく聞かれるうわさや疑問に正直に答えているので、基礎的な知識や業界の常識を身につけるのにちょうどいいかなと。
あとは、農業をはじめるためのステップも詳しく説明されているのでこれも必読。
こういう新規就農者向けのメソッド本って少ないと思うんですよ。わかりやすくて、かゆいところに手が届いている本は特に。
てか書いてあることが超リアル〜。(実体験だからそりゃそうなんですけど)
わたしは何回も読みなおしています!
奇跡のリンゴ / 石川拓治・NHK
一時期有名になった“無農薬”でリンゴ栽培をする農家、木村秋則さんの苦労と闘いを綴った1冊の記録。
ひとつのフィクション小説を読んでいるかのような内容です。実話だと信じられなくて気づいたら泣いてました。もう人生のバイブルになり得るよ・・・
無農薬でリンゴを作ることは不可能と言われているんですけど、木村さんはそれを無収入になりながらも10年弱かけて覆すというとんでもねえ人です。
木村さんのことはよく知らなかったんですけど、ここまで狂ってる農家見たことないよw
ご本人の柔和な笑顔からは考えられないんですけど、もう超超超ストイック。
本屋や図書館に行って片っ端から文献を漁り、ひたすら自分の畑で実験するのは研究者のようです。というか研究者顔負けらしい。
「私バカだからさ〜」ってよく言ってるけど、発言を聞いてると超絶頭切れる人だなあという印象。バカじゃない全然。
無農薬と農薬どっちがいいとか悪いとかそういう話ではなく、それぞれの農家が努力して作物を作ってるんだということをまた改めてありがたく感じています。いやあリンゴ食べてみたい。
ひとつのものに狂えば、いつか答えに巡り合う。
木村さんのこの言葉に思いっきり殴られたような気がしました。
農学が世界を救う!食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦 / 生源寺眞一ほか
きました、学長イチオシ生源寺先生の本です。
現代の「農学」という分野のおもしろさを各専門分野の学者たちによって語られます。
「農学」とはひとことで言っても多種多様な専門領域に分けられている学問です。
地球全体でみる環境問題から社会科学、経済学、顕微鏡で見るミクロな世界、もうとにかくスケールが広いです。文系・理系ごちゃ混ぜなんです。
そこでこの本はあいまいになっている農学の全体像を分野に分けてやさしく説明してあります。
目次
- 農学って、どんな学問?
- いま、農学が社会から求められていること
- 食料科学の新たな役割を考える
- 生命科学へのいざない
- 環境科学の挑戦
- コラム多数
「農学が世界を救う」より
「農学」の本なので科学的な話が多いですが、農学ってすごいんだぜえ!ってなるにちがいない。
「でも読めるか心配・・・」ってひとも大丈夫!中高生にもわかるように書かれている本なので大人でも安心して読めますよ!
個人的にはコラムがおもしろいなあと思いました。
自分の興味のある分野から読んでみてください!!!
面白くて眠れなくなる植物学 / 稲垣栄洋
農学じゃなくて植物学なんですが、植物を扱う者としてぜひ読んでほしい本です!
植物学のトリビア本のような感じ。
植物の謎に満ちた世界をわかりやすく解説しています。
目次
Part1 すごい植物のはなし
- 木はどこまで大きくなれるのか?
- 花占いの必勝法
- リンゴのヘタはどこにある?
- 紅葉はなぜ赤くなる? ほか
Part2 面白くて眠れなくなる植物学
- 芽が出ない
- 植物が動かない理由
- 植物はなぜ緑色をしているのか? ほか
Part3 読みだしたらとまらない植物のはなし
- 台所の植物学
- どうしてバナナにタネはないのか?
- 法隆寺の柱は生きている? ほか
面白くて眠れなくなる植物学より
こういう植物の生態を知るとほんとおもしろいなあと思うわけです、わたしは。
植物学をかじったことのあるひとからしたら、もう知ってるよ〜って感じかもしれないですけど。
この本は初心者向けですからね。今まで目を向けてこなかった植物の世界を知ることができますよ!
ちなみに「面白くて眠れなくなるシリーズ」は植物学以外にも多数展開されているので調べて見てください。
「怖くて眠れなくなる植物学」というのもあります。
植物は複雑な生態系をどのようにして作り上げたのか。人間が植物を利用しているのではなく植物が人間を利用しているのでは、という謎に迫った一冊です。
カビ図鑑 野外で探す微生物の不思議 / 細矢剛ほか
趣味悪いとか思わない、そこのキミ。学長は菌類の世界が好きです。
写真が多くて、教科書としても使えるくらい勉強になる本がこちら。
全然お堅い図鑑ではないです。子供も読めそうなくらいポップです。
専門的な内容なんですが、初心者でも理解できるように書かれています。
わたしは大学生のとき、菌類学を学ぶ上で読みました。
カビって気持ち悪いとか悪役のイメージが強いかもしれないですけど、とっても身近にいる生物なんですよ。
農作物を枯らすというのはたしかですが、ひとつの生き物として見るとカビもかわいく見えてくるとかこないとか・・・
カビは農業の敵だ!と思うのもいいですけど、敵を理解するのも大切ですよ。この機会にいかがでしょうか。
本で出会う農業もおもしろい!
本で出会える農業の世界もありますよね。
自分がいる現場では知り得ないことを知れるのが本のいいところです。
今回紹介した本たちもぜひ機会があれば読んでみてください。
きっと新たな世界に導いてくれます。したっけね!