農業

【第6弾】遺伝子組み換えのきほん デメリット編

はい、ゆかたん農学校学長です。

 

遺伝子組み換えシリーズも今回で最終回となりました。(突然)

ここまできたら、ある程度のきほんは学べたかと思います!

 

今回は、遺伝子組み換え作物がもつデメリットというか永遠の課題編です。

20年間品種の開発や安全性の研究が行われてきたGMに問題点はないのか?

一緒に考えてこのシリーズをしめましょう!

 

これまでのシリーズはこちらから〜▼

 

農薬につよい虫や雑草がうまれている

これがひとつの課題です。

 

GM作物の有名なものとして、除草剤をかけても枯れない大豆の品種や、特定の害虫(アワノメイガ)を駆除できるとうもろこしの品種の説明をしましたよね!

https://www.yucataan.com/2018/05/18/gmcrops-1/

 

しかし!

 

農家
農家
ラウンドアップをかけても枯れない雑草が出てきた!
農家
農家
Bt毒素を食べても死なない害虫がいる!

という報告が出てきたのです!!!

 

つまり、せっかくの遺伝子組み換えで得られた作物の特徴がなんらかの理由で効かなくなっているということです!!!

 

どうして薬に強い個体が出てくるの?

まず、遺伝子組み換え作物うんぬんの前に自然の摂理を説明しますね。

 

人間はこれまで多数の農薬を開発しています。

ずっと特定の農薬を使っていると虫や病原菌はその薬につよくなる個体が現れる場合があることがわかっています。

 

つまり薬が効かなくなるってことですね。

農薬は人間の都合でまいているわけだけど、虫や菌、雑草だって生存するのに必死なわけです。

 

生きのびるために、薬などに強い個体が生まれるんですね。

こうして得られたものは、「抵抗性(ていこうせい)」といいます。

 

農薬も遺伝子組み換えも抵抗性が出てくるのは同じ

では話を遺伝子組み換えに戻します。

 

農薬をつかい続けて抵抗性をもった個体が出てくるのと同じで、遺伝子組み換え作物をつくり続けることで抵抗性をもった個体がうまれる場合があります。

 

これは農薬も遺伝子組み換えも一緒。

 

今日これだけは覚えてほしいんですが、

抵抗性があらわれるのは自然の摂理です。

 

なぜでしょうか?

 

わたしたち人間やほかの生物は、生き延びるためにより強い個体がうまれたおかげで今こうして繁栄しています。

気象変動や敵に負けないで子孫を繁栄させるため、抵抗性やそもそもの形を変えて生きてきました。

 

何万年もかけて私たち生物は変化しつづけながら生きているんですね。

 

だから農薬や遺伝子組み換え品種、気象変動や生態系の変化によって生物が進化するのはあたりまえだってことを覚えておいてください。

 

遺伝子組み換えの農薬が効かない雑草のことを「スーパーウィード」なんていったりしています。

スーパーとか名前が付けられているのは、インパクトを与えて不安をあおりたいだけのように感じますね。

 

 抵抗性がでたらどうするのか

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抵抗性をもった個体がでてきた場合、どうするんでしょうか。

 

現状ほかの薬剤でかわりに散布するか、濃度を濃くして散布することが考えられます。

あとはほかの薬剤と混合で使用するとか。

最終的には機械ですきこんだり、手で抜くしかないですね・・・

 

すぐに新しい技術が開発されるわけではないので、工夫して対処するしかないんですよね。残念ながら・・・

アメリカでは抵抗性雑草は年々増加しており、課題になっています。

 

ひとつの農薬に頼りすぎない

永遠に使える薬も品種もありません。

 

常に生物は進化を続けるものだから。

大事なのは役に立つからといってひとつの農薬やGM品種に頼りすぎないということです。

 

たとえば農薬は作物ごとに使用回数と濃度が決められています。

これに反した場合は出荷ができません。ある農薬の特定の成分がひとつの作物にかかりすぎないようになっているんです。

 

なので農薬はローテーションして使います。

 

いい農薬っていうのは、価格がお手頃だったり高価だけど効きがよかったりとさまざまです。でも、それに頼りすぎることが抵抗性を生むことにつながります

 

一応農薬開発の段階で抵抗性がでないような工夫はされていますけどね。

 

いい技術はどんどん活用すべきですけど、基本は忘れないことが大切です。

 

GM作物も一緒で長くつくり続けると抵抗性がでるのは自然なことと言えます。

だから農薬もGMもつねに研究開発が続けられているんです。

 

 世界中の農業の課題

抵抗性をもった個体がうまれることは遺伝子組み換え作物独自の課題というわけではないということを覚えておきましょう。

 

今日のまとめは、

まとめ
  1. 遺伝子組み換えによって、農薬や毒素が効かない雑草・害虫が生まれている。
  2. 農薬も虫や病原菌の抵抗性が問題になっている。
  3. 抵抗性ができるのは自然の摂理。
  4. 抵抗性などをもつ個体が今まで生きのびてきた。
  5. 抵抗性が生まれた場合は新しい技術開発は必要。

 

抵抗性というのは長年の農業の課題なんですよね。きっとこれからも闘い続けるであろう問題です。

 

実は日本でも抵抗性をもった病原菌や雑草の出現というのはあるんですよ?

 

抵抗性をもつ可能性があるからいまさらGM作物の作付を控えたり、農薬の使用をやめることは技術が開発された以上、規制することにはなりません。

それを必要とする人間がいる限りね。

 

科学技術に頼らなければ今の食生活を支えることは厳しいのかもしれませんね。

ということで今日はここまでです。

とりあえずここまでで遺伝子組み換えシリーズは終了にしたいと思います!

 

また何か思いついたら追加していこうかな!

過去シリーズもよろしく!

 

参考文献

誤解だらけの遺伝子組換え作物|小島正美

こっちもおすすめ!

遺伝子組み換えは農業に何をもたらすか|椎名隆ほか

参考サイト

インターネットでは以下サイトが参考になるかと思います。

ネットはデマ情報の方が多く出回ってるから気をつけてね。

 

パンフレットものってる厚生労働省のサイトも何気に見ておくといいかも▼

厚生労働省サイト

 

やさしく説明してくれるバイテク普及委員会さんのサイトも参考になります▼

バイテクとは「バイオテクノロジー」のこと。

バイテク普及委員会