北海道民のゆかたん(@AgriBloger)です。
先日餅つきをしに行ったおばあちゃんから毎年恒例、年末年始に食べる「飯寿司(いずし)」をもらってきました。
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「飯寿司」というのは北海道の郷土料理なんですが、あまりなじみのない食べ物だと思います。なので今日はこの飯寿司を紹介しようかと。
もうなかなか田舎の方でも手作りしている家庭は少ないと思うんですよ。手間かかるので。
北海道らしい料理の1つです。もし食べる機会があったらぜひ、食べてみることをおすすめします。
飯寿司(いずし)とは

飯寿司は北海道や東北・北陸にかけてある「なれずし」と同じですね。
野菜、魚、米麹を乳酸発酵させた料理です。
北海道や東北などの寒い地方で食べられているもので、冬の保存食に年末年始に食べられていました。
寒い冬にじっくり漬け込むことによって、まろやかな酸味や魚や野菜のうまみが凝縮されています。
我が家は祖母が毎年年末に作っていて、いつもふたりがかりで大量の飯寿司を仕込んでいるんです。
北海道の飯寿司は秋鮭を入れるんですが、地方によってこの魚は違うんでしょうね。
うちはおじさんが飯寿司のためだけに立派な秋鮭を仕入れてきますw
祖母の飯寿司
うちはキャベツや人参、秋鮭などを切って樽に漬け込みます。
たしか3ヶ月くらい熟成するのかな?秋から準備しないと間に合いませんね・・・


そして年末の準備の時に家族でより分けます。
女性1人では持ち上げられないくらいの重さの樽なんですが、親戚や知り合いでは帰るとこれがなくなるんですねえ。どんだけ好きなんだみんな。
ということで、熟成された飯寿司の樽を開けてみましょう。ドンッ!
いちばん上には野菜をしきつめてます。野菜をどかすと鮭が出てきます。


こんなに樽大きかったの!?とビックリしました。
全然減らなかったけど、本当になくなるんだろうか・・・笑
ほろよい酸味と発酵したうまみが凝縮されていてとてもおいしいんです。
旨味が多いせいか、食べても飽きないんですよねえ。無限に食べれる。
タッパーに分けていきましょう。


ちなみに今年のもおいしかったですよ!
祖母も「なかなかよく漬けてるやん」と上々の出来です。
毎年ちょっとずつ味がちがうのも楽しいんですよね。去年のは甘かった気がする。
飯寿司を食べると毎年、年末キターーー!ってなるんですよ。
飯寿司は今や食べない家庭も多いのかなあと思うんですが、うちの家系はこの祖母の飯寿司により年末スイッチが入ります。
大量に持って帰ってきてるのでしばらくはたのしめますね。
餅つきもそうですけど、この飯寿司を作る文化もいつまで続くかわからないんですよね。
祖母も80過ぎて高齢だし。
ほんとは作りたくないとまで言ってるしw(毎年おじさんが秋鮭持ってくるから作るらしい)
あたりまえはいつかなくなるんだなあと思うとちょっと寂しいですけど、こうやって写真に残しておけば、いい思い出として振り返れます。
ということで我が家の飯寿司でした。
北海道の郷土料理、おいしいのでいつか食べてみてください。
したっけね!
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