読書

解読解決漫画「ミステリと言う勿れ」が痛快でおもしろいのでレビュー

ミステリと言う勿れ

どもどもゆかたん(@AgriBloger)です。

ちょっとおもしろい漫画を見つけたので紹介しますね!

ミステリと言う勿れ 田村由美

ファンも多い田村先生の最新シリーズでございます。

ミステリと言うなかれと読みます。

主人公の整(ととのう)君が遭遇する事件の本質をあぶり出し、解読解決してしまうミステリ作品です。

 

この整くんはとても口数が多くて、その人から発せられた行動や言動から本質を見抜いた言葉をピシャッと言うところが見どころ。


今まで常識と考えられてきたことの本質を見抜いている整くん切れ者で痛快。

現在3巻まで発売されていますよ。

 

1巻で特によかったシーンがこちら▼

どうしてひとを殺してはいけないの?

バスジャックにあった整と他の乗客はひとりひとり自分の考えを述べるのですが、たいていは他人にされて嫌なことはしたくないからとか、あたりまえだからって言う回答でした。

 

ですが整くんはいけないってことはないんですよ、と言います。

「人を殺しちゃいけない」って法はないです。

なぜひとを殺しちゃいけないのか。いけなくなはないんだけど、

秩序のある平和で安定した世界を作るために便宜上そうなってるだけです。

 

屁理屈じゃんって一瞬思うかもしれないけど、そうでもなかったんです。

それでも自分は殺されてくないって言う人に対してはコンプレックスの裏返しだと言う。

このひとを殺してはいけない理論は結構省略してるんですけど、1巻の中では一番おもしろかった。

こういう社会であたりまえになっている説の本質って本当はどうなの?と切り込んでいくのがいいんですよね。

 

ほかにも孤独死という言い方は失礼、「女のしあわせ」という言葉は女の人から出た言葉ではない、とか欠点と弱点は全然ちがうもの、「真実」はひとの数だけ存在するが「事実」はひとつだけなどなど・・・

これ以外にもたくさんあるので興味のある方はぜひ読んでみてください。