農業

消費者が生産者に求める野菜の品質が高すぎる件について

はーい、ゆかたん農学校学長(@AgriBloger)です。

 

スーパーに行けばたいがいの方は野菜買うのではないでしょうか。

そしておそらく鮮度がいいもの、見た目が綺麗なものを選んでいるはずです。

 

あたりまえすぎてわからないかもしれないですが、スーパーに並ぶ規格のやさいたちは特に厳選された者たちです。

 

あまりにも綺麗だと思いませんか?

サイズ・見た目・カタチほぼ一緒ですからね。

 

わたしはこの売り場に並ぶ基準が厳しすぎると思うんです。

それは農業の現場を見てきたからだと思います。

 

じゃあ今のスーパーの売り場をつくったのは誰か?

それは、まぎれもないわたしたち「消費者」なんですよ。

 

出荷にはかならず「規格」がある

農家さんがやさいを収穫したあと「出荷」をしますね。

 

農協でも近くの直売所でも道の駅でもどこでもいいんですけど、そこにはかならず「出荷基準」がもうけられています。

 

売り場に並べられるもののカタチや大きさ、見た目などが細かく指定されているんですよね

それに沿ってやさいは選別されます。

 

この出荷基準ってのは出荷場所によって異なるものなんだけど、現場を見てきたわたしは結構厳しいなーと感じたんです。(素人目線でもね)

 

過去に農家実習に行ったときに、こんなのがB品に落とされるのかとびっくりしたことがたくさんありました。

※B品ってのは加工に回されたり店頭に並べることができないものをいいます。

 

ほんの数ミリのキズや、かたちが不揃いだとかそんな理由なんですよ。

調理すれば普通に気にならないレベルです。

 

そのときのわたしが思ったことがあって。

 

 

 

 

 

 

消費者めんどくせえwww

 

自然のものにカタチを求めすぎ

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やさいって植物なのはわかりますよね・・・自然の中でうまれているものですよね。

 

土の中で育ったやさいたち(アスパラや大根など)はよく曲がります。みんな垂直に生えてくることはありません。

 

自然の中で育てているものなんだからカタチが不ぞろいになるのはあたりまえなんです。

変な形をしたやさいはおいしくなさそうですか?

 

大きなキズはそこから腐ったりする場合があるので選別されるのはわかります。

腐ったやさいは伝染していきますからね。

 

わたしが大学生のときに農家さんの家でミニトマトをひたすら収穫したことがありました。

 

ミニトマトにできた1ミリくらいのキズ1か所あっただけでよけてたんですよ!

それらはB品の扱いになって加工に回されるらしいです。

 

もう理解できなくて。なんっじゃそりゃ?!って思いながらルールはルールだから従っていたんですけど。

 

なんでここまでのレベルが求められてるんだ・・・って考えたんです。誰が言い出したんだって不思議でした。

 

最初は出荷先の農協にイラついてたんだけど。それは違ったんですよね。

 

いまのスーパーをつくりあげたのは消費者だ

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テレビで見たことある人いませんか?

農家さんがやさいを選別しててこれはB品だから避けてるんだー、とか廃棄だから捨てるんだっていうシーン。

 

「えーそんなの捨てちゃうの?!」って思ったことありますよね。

 

でも消費者はそのくせにさ、スーパー行ったら一番きれいなやつ選んでるんですよ。

まあきれいなものしか売ってないですけど。

 

形が少し悪いものは売れないんです。

結局ね消費者ですよ。いまの売り場をつくってるのって。

 

わたしたちなの。

わたしがトマトの収穫中につのったイライラは自分に対してだったんだと思ってなんかガッカリしました。

 

そしてこれは誰しもがわかってることかもしれないけどわたしが改めて言います。

 

やさいのカタチは味も栄養も関係ない!!!ですよね!!

 

いまの農作物の出荷基準は消費者がつくりあげたものなんだってことです。

 

生産者に求められるものがどんどん増えていってるような気がします。

もちろん生産者は消費者の要望に応える義務があります。

でもちょっと求めすぎだよねって最近思うんです。

 

農家はカタチがよくないと買ってくれないのがわかっているので、キレイなものしか出しません。

まあみんなキレイにつくるんだけどね・・・プロだから。

 

出荷先は市場や消費者の動向にしたがって出荷のルールを作ります。

 

もういちど考え直してみませんか?

ホントにその基準が必要なのか。

 

形が悪いと何がダメなのか?美味しくないのか?調理しにくいのか?

一度立ち止まる時期にきてると思います。

 

すこしずつ消費者が変わっていこう

スーパーに並べてもいいのにB品に回している現状はたくさんあるんですよ。

「これくらいでも食べれるのにねー。」という声をわたしは現場でたくさん聞きました

 

でもB品でもお金になるんでしょ?って思うかもしれないけど、単価って全然ちがうんですよ・・・

 

どんな消費者もカタチなんて気にしないで買い物できたらいいのにって思うんです。

そしたら売り場に並ぶやさいも増えるし農家の負担も減るのに。

 

いまの消費者はきっと無意識で選んでいる人も多いと思います。

たった一人の意識が世間を変えられるわけではないですが、すこしずつ意識を変えることは可能です。

 

どのやさいも農家さんたちが愛情込めてつくった作物。大切に食べましょう!

したっけね!

 

https://www.yucataan.com/2018/05/30/farmstay/